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外来のご案内

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心臓血管外科 【常勤医師数3名】

診療科の紹介

心臓血管外科では、心臓手術や血管手術を行います。当科は1994年に開設され、2016年末までに4000件近くの心臓・血管手術を行ってきました。院内の循環器科、救命救急センター、腎臓内科などや、地域病・医院との連携により、待機手術または緊急手術として年間200件前後の手術を行っています。

○ 私たちは、わかりやすく説明することを心がけます。

○ 心臓手術は大きな手術という印象があり、安全にできるかどうかが気になります。確かに危険度はゼロではありませんが、事前にJapan Score, Euro Score II, STS Scoreという危険度の尺度が参考になります。いわゆる「心臓手術」にはこの予測危険度が比較的よく当てはまり、私たちの手術が予測危険度を上回らない安全な手術かどうか、自己検証をしつづけています。

○ 狭心症などに行う冠動脈バイパスを過去5年間200件近く行ってきましたが、9割以上の方に人工心肺を使用しない手術(OPCAB)をお受けいただいています。この経験に伴って、従来のスタンダードだった人工心肺を使う手術も含めて、より安全にできる手術手技となっています。

○ 大動脈手術では胸部と腹部で手術の規模が違います。胸部大動脈の手術には人工心肺装置が必要です。当院では過去5年間に約200件の経験があります。中でも急性大動脈解離は緊急性と技術を要する手術です。一方、腹部大動脈の手術は、特殊なものを除いて人工心肺は要りません。当院では過去5年間に250件近くの腹部の動脈瘤手術を行いました。高齢の方が多く、4人に1人は80歳以上でした。動脈瘤破裂の救命率は約8割ですが、これには手術に至らずに亡くなられた方は含まれていません。これに対して、破裂前の手術では約1%以下の危険度で手術を行っていますから、破裂前の手術のほうが明らかに有利です。

○ ステントグラフト:大動脈瘤に対する新しい治療法で、従来のように開胸、開腹せずに大動脈瘤の破裂を予防します。脚の付け根を小切開し、そこよりカテーテルでステントグラフトという人工血管を内挿します。開胸、開腹しないので、体の負担も少なく、入院期間も短くなります(通常1週間程度)。従来高齢や合併症などで手術適応外であった方にも選択肢の一つとして考えられるようになりました。当院は胸部腹部ともにステントグラフト治療の認定実施施設であり、指導医も在籍しております。ここ数年間で大動脈瘤手術の約半数はこの治療法になりつつあります。

○ 末梢血管手術のうち、重要な分野のひとつは動脈硬化で手足の動脈がつまる病気、閉塞性動脈硬化症に対する手術です。外科的にはバイパス手術や血管形成術を行います。手術以外の方法として、薬物治療や循環器科による血管拡張術・ステント留置があります。最近では、血行の良し悪しの目安となる皮膚の血圧を測る新しい装置(SPP)を検査室に導入し、治療に役立てています。もうひとつの分野は、慢性腎不全の患者さんに必要な透析用内シャントの手術です。腎臓内科と協力して、心臓血管外科ではおもに、再手術例、人工血管使用例を担当しています。

○ 手術の対象となる病気に、生活習慣病といわれる動脈硬化の危険因子(高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙、肥満など)がよく関係します。私たちは患者さんの治療への意欲を頼りに手術を提供しますので、原因として喫煙があれば禁煙するまで、また、糖尿病は調節ができるまで手術を差し控えることもあります。

○ 心臓や血管の病気が気になる方は、かかりつけの医師に紹介してもらい、受診して下さい。

認定施設
  • 日本胸部外科学会 認定施設
  • 心臓血管外科専門医認定機構 基幹施設
  • 胸部・腹部ステントグラフト認定実施施設

スタッフ紹介

吉﨑 智也

心臓血管外科部長

吉﨑 智也(よしざき ともや)

専門領域

  • 心臓血管外科全般

資格等

  • 心臓血管外科専門医・修練指導者(三学会構成心臓血管外科専門医認定機構)
  • 日本外科学会専門医
  • 日本心臓血管外科国際会員
  • 胸部ステントグラフト指導医(Zenith・Gore TAG)
  • 胸部ステントグラフト実施医(Medtronic Variant)
  • 腹部ステントグラフト指導医(Zenith・Gore Excluder・Medtronic Endurant・パワーリンク)
  • 東京医科歯科大学臨床教授
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

循環器疾患が増加する昨今、心臓血管外科は最後の砦としてその重要性がますます高まっています。また同時により高度な質を求められていることも確かです。循環器内科治療が進歩する一方、心臓血管外科が対象とする患者はより高度かつ複雑な病変を呈しており、また糖尿病、透析といった多くの合併症を抱えていることも少なくありません。当科はそういった現実を踏まえながら、良質かつ迅速な医療を提供していきたいと考えております。

役職・氏名専門領域資格等
医師
大石 清寿
(おおいし きよとし)
  • 心臓血管外科
  • 日本外科学会専門医
  • 心臓血管外科専門医(三学会構成心臓血管外科専門医認定機構)
医師
久保 俊裕
(くぼ としひろ)
  • 心臓血管外科
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

可能な検査・治療・器械について

心臓手術
  1. 虚血性心疾患;狭心症や心筋梗塞に対する冠状動脈バイパス、左心室形成術
  2. 弁膜症;人工弁置換手術、弁形成術
  3. 先天性心疾患;成人の心房中隔欠損症、心室中隔欠損症などの根治術
  4. その他;心臓腫瘍、不整脈治療など
大動脈手術
  1. 胸部大動脈瘤;大動脈瘤、急性大動脈解離に対する人工血管置換手術
  2. 腹部大動脈瘤・腸骨動脈瘤に対する人工血管置換手術
  3. 胸部・腹部ステントグラフト治療
末梢血管手術
  1. 閉塞性動脈硬化症;動脈狭窄・閉塞に対するバイパス、経皮的血管形成術・ステント留置(ステント留置を含む経皮的血管形成術は循環器科で行います。)
  2. 急性動脈閉塞;血栓除去、血行再建
  3. 血液透析のための手術;内シャント、人工血管留置、動脈表在化、再手術

診療実績

 2012年2013年2014年2015年2016年
手術総数223235206219215
分野別集計
 虚血性心疾患3938334137
弁膜疾患2122273336
先天性心疾患10121
胸部大動脈疾患4045423334
(内ステントグラフト)723231624
腹部大動脈疾患4860544536
(内ステントグラフト)2137362127
末梢血管疾患7469425043

(註;合併手術があるため、一部に重複が含まれます。)

臨床指標

Ⅰ. 成人待機的心臓胸部大血管手術の手術死亡率および入院死亡率
【解説】

心臓胸部大血管手術は危険性の高い手術であり、原疾患の重症度・患者の全身状態・手術の難易度・術後合併症等によりその成績が左右されます。手術・周術期管理の質が悪ければ、術後死亡という結果につながる可能性があります。術後死亡率は、心臓血管外科チームの質を端的に表す数字として重要と考えられます。

【当院の定義】
  • 「成人」:18歳以上
  • 「心臓胸部大血管手術」:虚血性心疾患、心臓弁膜症、胸部大血管、その他の心疾患、先天性心疾患に対する手術
  • 「手術死亡」:術後30日以内での死亡
  • 「入院死亡」:退院前の院内での死亡
【当院の計算方法】
  • 手術死亡率:手術死亡数÷成人待機的心臓胸部大血管手術総数(%)
  • 入院死亡率:入院死亡数÷成人待機的心臓胸部大血管手術総数(%)
【当院の数値】
 手術死亡成人待機的
心臓胸部大血管手術
手術死亡率
2013年2922.2%
2014年1961.0%
2015年2912.2%
 入院死亡成人待機的
心臓胸部大血管手術
入院死亡率
2013年3923.3%
2014年3963.1%
2015年2912.2%
Ⅱ. 成人緊急心臓胸部大血管手術の手術死亡率および入院死亡率
【解説】

心臓胸部大血管手術において、緊急手術は放置すれば短時間で死に至る患者を救命するのが目的であり、いかに迅速に対応できるかが重要です。手術手技だけでなく、救命救急センター、集中治療室、手術室、循環器科等の迅速な対応なしには良い結果を出すことができません。緊急手術後死亡率は、心臓血管外科チームだけでなく、救命救急センターを含めたハートチーム全体の機能を反映している重要な数字であると考えます。

【当院の定義】
  • 「成人」:18歳以上
  • 「緊急」:緊急、準緊急
  • 「心臓胸部大血管手術」:虚血性心疾患、心臓弁膜症、胸部大血管、その他の心疾患、先天性心疾患に対する手術
  • 「手術死亡」:術後30日以内での死亡
  • 「入院死亡」:退院前の院内での死亡
【当院の計算方法】
  • 手術死亡率:手術死亡数÷成人緊急心臓胸部大血管手術総数(%)
  • 入院死亡率:入院死亡数÷成人緊急心臓胸部大血管手術総数(%)
【当院の数値】
 手術死亡成人緊急
心臓胸部大血管手術
手術死亡率
2013年1714.3%
2014年1520.0%
2015年0110%
 入院死亡成人緊急
心臓胸部大血管手術
入院死亡率
2013年1714.3%
2014年1520.0%
2015年1119.1%
Ⅲ. 成人待機的心臓胸部大血管手術の平均術後入院日数
【解説】

心臓胸部大血管手術において、術後の回復過程は非常に重要であり、手術および周術期管理の質が大きく反映されます。より良い手術・周術期管理により、術後入院期間を短縮することが出来ると考えます。当院では循環器科を含めたハートチームで周術期管理を行っており、平均術後入院日数は、ハートチームの総合力を反映しているともいえます。

【当院の定義】
  • 「成人」:18歳以上
  • 「術後入院日数」:術後1日目より退院日までの日数
  • 「CABG」:オフポンプを含めた冠動脈バイパス手術
  • 「胸部大血管」:開胸操作による胸部大血管手術
【当院の計算方法】
  • 60日超は除外
【当院の数値】
  CABG心臓弁膜症胸部大血管ステント
グラフト
全件
2013年件数3323152192
平均術後入院日数17.12123.412.718.5
2014年件数3123162696
平均術後入院日数15.817.428.69.716.1
2015年件数3925141391
平均術後入院日数17.618.723.614.317.6
 Ⅳ. 成人待機的心臓胸部大血管手術症例の再手術率
【解説】

心臓胸部大血管手術後72時間以内の再手術は、術後再出血等の合併症を反映しています。心臓胸部大血管手術の質を表す一つの指標といえます。

【当院の定義】
  • 「成人」:18歳以上
  • 「心臓胸部大血管手術」:虚血性心疾患、心臓弁膜症、胸部大血管、その他の心疾患、先天性心疾患に対する手術
  • 「再手術」:手術終了時間から72時間以内に実施した予期せぬ手術
【当院の計算方法】
  • 再手術率:成人心臓胸部大血管手術の再手術件数÷成人心臓胸部大血管手術件数(%)
【当院の数値】
 予期せぬ
術後72時間以内の再手術
成人心臓胸部大血管手術再入院率
2013年1991.0%
2014年31013.0%
2015年1991.0%
Ⅴ. 成人待機的心臓胸部大血管手術症例の再入院率
【解説】

心臓胸部大血管手術の退院後早期の予期せぬ再入院は、疾患の重症度による心不全や不整脈が原因であることもありますが、術後合併症が原因であることも多く、手術や周術期管理の質を反映する数字ともいえます。

【当院の定義】
  • 「成人」:18歳以上
  • 「心臓胸部大血管手術」:虚血性心疾患、心臓弁膜症、胸部大血管、その他の心疾患、先天性心疾患に対する手術
  • 「再入院」:同一疾患で退院後2週間以内に予期せぬ再入院をした件数
【当院の計算方法】
  • 再入院率:成人心臓胸部大血管手術の再入院件数÷成人心臓胸部大血管手術件数(%)
【当院の数値】
 予期せぬ
退院後2週間以内の再入院
成人心臓胸部大血管手術再入院率
2013年1991.0%
2014年01010%
2015年0990%

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電話 0422-32-3111(代表)
休診日
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