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外来のご案内

初診の方は、おかかりの医療機関の紹介状と受診日の事前予約が必要となります。
(産科(12週まで)を除きます)

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消化器科 【常勤医師数17名】

診療科の紹介

常に最先端の医療技術・診断機器を取り入れて、あらゆるニーズに答えられる治療を行なっています。肝臓疾患においては、C型肝炎ウイルスの治療法は、新しい内服薬が登場したことで急速に進歩していますが、ウイルスのタイプ、過去の治療歴、他の疾患の合併や、それに対する治療薬の内服状況によって、最適な治療法が異なってきました。ウイルスのタイプを詳細に検討し、科学的な根拠をお示しし、十分納得していただいたうえで、ひとりひとりの患者さんに最も適した治療を受けていただくようにシステム作りを行っています。B型肝炎の治療は、内服薬と注射薬の使い分けがポイントになります。当院は東京都の肝疾患診療連携拠点病院に指定されており、多くの肝疾患患者さんを紹介いただいています。肝臓移植も東京都内の医療機関と連携し積極的に行っています。

再発がきわめて高頻度でおこる肝癌に対しては、ラジオ波焼灼術によって短期間の入院で確実に癌を死滅させることが可能になりました。最新型の治療装置と治療支援機器を導入し、安全で確実な治療を行っています。ラジオ波治療数の実績は全国のトップ10に入っており、読売新聞でもデータが公表されています。肝動脈塞栓術を組み合わせることによって5年生存率が60%を上回り70%に近づいています。高度に進行した肝癌に対しては、放射線治療、分子標的治療薬などによる化学療法で、あきらめない治療を行っています。

日本消化器病学会認定施設、日本肝臓学会認定施設、日本内視鏡学会指導施設、日本超音波医学会専門医制度研修施設、日本内科学会教育病院に指定されており、消化器内科全般の診療に力を入れています。早期胃癌、大腸癌に対しては、内視鏡的粘膜下層剥離術によって開腹手術をしない治療も増えています。患者さんの負担が少ない治療を取り入れて行っております。

地域医師会の先生方との連携を大切にして、日常の治療はお近くの診療所で行っていただき、専門的高度医療が必要な場合に病院で加療するという病診連携システムも整ってきました。最近は、われわれの病院で研修希望の専門医の医師が増加しており、意欲があり患者の皆様に親切な方の研修を受け入れています。地域に密着し、しかも高度先端医療を行うように今後とも努力していきたいと考えています。

炎症性腸疾患(IBD)専門外来開設(月曜午後)について

2011年7月より炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)専門外来を開設しました。潰瘍性大腸炎とクローン病はこれまでは原因不明な腸疾患のため治療に苦慮することもありましたが、最近の研究の進歩により有効な治療法も多くなってきています。
コントロールの難しい患者様や重症の患者様に対しベストな診療を目指しています。
病気を治すことも1つの目標ですが、それ以上になるべく通常の生活、食事をしていただけるように努力しています。

スタッフ紹介

泉 並木

院長

泉 並木(いずみ なみき)

専門領域

  • 消化器内科全般
  • 特にB型・C型慢性肝炎の診断と治療
  • 肝癌の診断とラジオ波焼灼療法、腹腔鏡

資格等

  • 日本消化器病学会評議員・指導医
  • 日本内科学会認定内科指導医
  • 日本肝臓学会評議員・指導医・演題選定委員・広報担当委員
  • 日本消化器内視鏡学会評議員・指導医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本肝癌研究会幹事
  • 厚生労働省B型・C型肝炎治療標準化研究班委員
  • 近畿大学医学部客員教授、 東京医科歯科大学臨床教授
  • 山梨大学医学部非常勤講師
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

当院に勤務して22年目になります。B型・C型慢性肝炎の新しい治療開発に取り組み、症例数は2,000例を超えています。肝癌ラジオ波治療は1,500例以上施行し5年生存率70%です。1999年マイアミ大学に招聘されアメリカ第1例目の肝癌マイクロ波治療のライブデモを行いました。日本肝臓学会市民公開講座や肝癌撲滅運動の東京都責任者であり、NHKきょうの健康はじめテレビで多数業績が紹介されています。多くの若い先生が当科で研修され、医師会や患者さんから信頼される医療をめざしています。


黒崎 雅之

消化器科部長

黒崎 雅之(くろさき まさゆき)

専門領域

  • 消化器内科全般
  • 肝炎、肝硬変の診断・治療
  • 肝癌の診断・治療

資格等

  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
  • 日本肝臓学会認定肝臓専門医・指導医・評議員
  • 日本消化器病学会専門医・評議員・指導医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
  • 日本臨床腫瘍学会
  • 日本肝癌研究会幹事
  • 東京医科歯科大学医学部臨床教授
  • 厚生労働省肝炎等克服緊急対策研究事業・研究班員
  • 日本消化器内視鏡学会関東支部評議員
  • 日本肝臓学会欧文誌編集委員
  • 日本肝臓学会肝臓専門医制度審議委員
  • Bio Med Research International associate editor
  • World Journal of Hepatology associate editor
  • Hepatology Research associate editor
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
  • 山梨大学医学部非常勤講師
  • 日本肝臓学会肝炎診療ガイドライン作成委員

内視鏡センター長を併任しており、消化器内科全般の診療に力を入れています。最先端の医療技術・診断機器を積極的に取り入れて、安全・確実な治療を行っています。最新の情報を取り入れ、科学的根拠に基づいた丁寧な診療を心がけ、また臨床研究活動にも力を入れています。日本肝臓学会のガイドライン作成委員をつとめています。地域医師会の先生方との連携を大切にし、地域に密着した医療をめざします。

役職・氏名専門領域資格等
副部長
髙橋 有香
(たかはし ゆか)
  • 消化器一般
  • 肝臓疾患
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
  • 日本肝臓学会認定肝臓専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本肝臓学会東部会評議員
  • 日本人間ドッグ学会認定医
  • 人間ドッグ健診情報管理指導士
  • (人間ドッグアドバイザー)
肝臓を主体とした消化器全般が専門ですが、以前より女性外来も手がけてきました。現在、健診部で健診業務も行っており、生活習慣病に基づく肝機能障害など、健診後の経過観察を要する方の外来もやっています。わかりやすく、女性の方も安心して受診して頂けるような外来診療を心がけています。
副部長
中西 裕之
(なかにし ひろゆき)
  • 消化器内科全般
  • 胃・食道・大腸 早期癌の内視鏡的治療
  • 肝炎・肝硬変・肝がんの診断・治療
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・学術行議員
  • 日本肝臓学会認定肝臓専門医・指導医・評議員
  • 日本消化器病学会専門医・関東支部評議員
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
副部長
板倉 潤
(いたくら じゅん)
 
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
  • 日本肝臓学会認定肝臓専門医・東部会評議員
  • 日本消化器病学会専門医
  • 関東支部評議員
  • 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
  • 緩和ケアの基本教育に関する指導者研修会修了
  • 日本肝臓学会東部会評議員
消化器分野の専門医、緩和ケア指導医として日常診療のほか、若手医師の育成、また東京都指定の当院肝疾患相談センターの副センター長として、相談業務やセンター運営に携わっています。今後も患者さまのQOLを重視した診療・治療を心掛けていきます。
副部長
土谷 薫
(つちや かおる)
 
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本肝臓学会認定肝臓専門医・東部会評議員
  • 日本消化器病学会専門医
  • 関東支部評議員
  • 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
  • 日本超音波医学会認定超音波専門医
  • 日本消化器病学会関東支部評議員
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
安井 豊
(やすい ゆたか)
 
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
  • 日本肝臓学会認定肝臓専門医・東部会評議員
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本超音波学会専門医
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
玉城 信治
(たまき のぶはる)
 
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本肝臓学会認定肝臓専門医・東部会評議員
  • 日本消化器病学会専門医・関東支部評議員
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
高田 ひとみ
(たかだ ひとみ)
 
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
林 倫留
(はやし つぐる)
  • 消化器
  • 日本内科学会認定内科医
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
髙浦 健太
(たかうら けんた)
 
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
小宮山 泰之
(こみやま やすゆき)
 
  • 日本内科学会認定内科医
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
樋口 麻友
(ひぐち まゆ)
 
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
後藤 知之
(ごとう ともゆき)
  • 消化器
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
久保田 洋平
(くぼた ようへい)
  • 消化器内科(全般)
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
岡田 真央
(おかだ まお)
  • 消化器内科
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
王 婉
(おう わん)
  • 消化器内科
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師(非常勤)
藤井 俊光
 
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本消化器病学会認定消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

可能な検査・治療・器械について

検査
  • B型肝炎ウイルス検査(HBV genotypeを含む)、C型肝炎ウイルス検査(HCV genotype, NS3/NS5遺伝子変異を含む)
  • 腹腔鏡検査・肝生検
  • MDCT(マルチスライス高速CTスキャン)
  • MRI (MRエラストグラフィによる肝線維化測定、Gd-EOB-DTPA MRI, MRCP等)
  • 内視鏡(上部消化管拡大内視鏡、大腸拡大内視鏡)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
  • 超音波内視鏡(消化管EUS-FNA)
  • 腹部超音波(肝線維化測定ASQ)、造影超音波(Sonazoid)
  • カプセル内視鏡
  • 近赤外線光トポグラフィ(肝硬変における脳機能検査)
  • BIA法による身体測定(InBody 720)
治療
肝臓疾患B型慢性肝炎エンテカビル、アデフォビル、テノフォビル、ペグインターフェロンシークエンシャル療法
C型慢性肝炎ソフォスブビル・リバビリン併用療法、ダクラタスビル・アスナプレビル併用療法、シメプレビルorバニプレビル・リバビリン・PEGインターフェロン併用療法、レディパスビル・ソフォスブビル併用療法、パリタプレビル・オムビタスビル併用療法
その他肝疾患急性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、アルコール性肝炎、自己免疫性肝炎など多数
肝癌ラジオ波焼灼術(RFA) 経皮的RFAおよび腹腔鏡下RFA、fusion imaging併用、Cool tip RF system およびBipolar RF system 
肝動脈塞栓術(TAE)全例corn beam CT・3D navigation下TACE施行. Conventional TACEおよびdrug eluting beads (DEB)-TACE、バルーン閉塞下TACEなど
Sorafenib治療 
リザーバー肝動注化学療法 
放射線治療(定位照射) 
その他 
胆道・膵臓疾患内視鏡的逆行性胆管膵管造影法(ERCP);内視鏡的十二指腸乳頭バルーン拡張術(EPBD)、内視鏡的十二指腸乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)、内視鏡的機械的砕石術(EML)
内視鏡的胆道ドレナージ術経鼻胆管ドレナージチューブ留置、チューブステント留置、メタリックステント留置術
経皮的胆道ドレナージ(PTCD) カテーテル留置術、メタリックステント留置術、他
その他 IVR処置 
早期胃癌・早期食道癌内視鏡的粘膜下層剥離手術(ESD)  IT knife2, Flex knife, Hook knife, Dual knife, S-B Jr, Hook knife常備
内視鏡的粘膜切除術(EMR)  
食道胃静脈瘤内視鏡的硬化療法(EIS)  
内視鏡的結紮療法(EVL)  
BRTO 
内視鏡的胃瘻造設術(PEG)  
胃潰瘍・十二指腸潰瘍クリップ止血術 
アルゴンプラズマレーザーによる止血術 
ヘリコバクターピロリ除菌治療 
胃癌・大腸癌・食道癌などの化学療法 
早期大腸癌 内視鏡的粘膜切除術(EMR)  
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)Dual knife, S-B Jr, Hook knife, IT knife nano常備
その他消化管疾患治療内視鏡的胃瘻造設術(PEG) Introducer変法
出血性胃・十二指腸潰瘍クリップ止血術 
アルゴンプラズマレーザーによる止血術 
ヘリコバクターピロリ除菌治療 
胃癌・大腸癌・食道癌・胆道系癌などの化学療法 
診断・治療機器
  • ファイリングシステム Solemio ENDO Ver.3(内視鏡), 診断情報システムPrimeVita(腹部エコー), GE医療画像ネットワークシステム (放射線), 3次元画像解析システムボリュームアナライザー SYNAPSE VINCENT
  • 内視鏡室: 5 室 (上下部4室,X線透視室1 室,オリンパスと包括リース契約)
  • 内視鏡光源 EVIS LUCERA CLV-290SL:5 台,ビデオシステムセンター CV-290:5 台 高解像LCD モニター OEV261H:5 台,内視鏡用炭酸ガス送気装置 UCR:4 台,内視鏡用送水ポンプ OFP-2:1 台 ,内視鏡用超音波観測装置 EU-ME I:2 台
  • 上部内視鏡:スコープ:15 本 GIF-H290Z:11 本(ほぼ全検査で拡大観察可能),GIF-Q260J:2 本,GIF-FQ260:2 本,GIF-2TQ260M:1 本, GIF-2T240:1 本,GIF-XP290N(経鼻):1 本,
  • 下部内視鏡:スコープ:10 本 CF-HQ290ZI:6 本(ほぼ全検査で拡大観察併用),CF-H260AZI:1 本,PCF-Q240ZI 1本, PCF-PQ260L:1 本,・十二指腸用:3本 JF-260V:2 本,TJF-230:1 本 ・超音波用:GF-UCT260:1 本,細径超音波プローブ 20MHz 2本, 12MHz 1本 ・カプセル内視鏡 PilcamSB,(データレコーダー,RAPID ワークステーション)
  • 高周波装置VIO300D:3 台,APC2:2 台
  • 内視鏡洗浄機 OER-3:3 台
  • 回復室用ストレッチャー5台, リクライニングシート2脚
  • 腹部超音波室: 5 室 東芝 Aplio 50:1 台, Aplio XG:1 台,Aplio 500(smartfusion 搭載, ASQ; acoustic structure quantification搭載):1 台, ALOKA Prosoundα10:1 台,日立 Preirus(RVS搭載):1 台 GE LOGIQ E9(V-navi 搭載):1 台
  • RFAシステム;Cool Tip RF generator Covidien 1台およびRadionics 1台, Celon Poewr(Olympus) 1台, RITA Model 1500 1台
  • 腹腔鏡; VISERA ELITE, ENDOEYE FLEX先端湾曲ビデオスコープLTF-S190-5 3本,Sector型腹腔鏡超音波プローブ 2本, Linear型腹腔鏡超音波プローブ 1本
  • 血管造影室: 3 室 (共用; Philips Allura Clarity FD20, Corn beam CT, 3D Navigation system; Embo Guide搭載, 他)
  • MDCT 3台 , 1.5T MRI 2台 (MRエラストグラフィ搭載;肝線維化測定),
  • InBody 720 (BIA法による筋肉量評価、Sarcopenia対策、栄養指導)
  • 近赤外線光トポグラフィ(日立ETG4000; 脳機能評価; 肝硬変患者様用.)

診療実績

C型慢性肝炎
  • C型慢性肝炎に対する治療法は、ウイルスの増殖を直接阻害する新規抗ウイルス薬が登場したことで大きく進歩しました。
  • 従来のインターフェロン治療は全体で約3000例、ペグインターフェロン、リバビリン併用治療は約900例の経験があり、ゲノタイプ1型では約50%、ゲノタイプ 2a型・2b型では約80%のウイルス駆除率でした。
  • ゲノタイプ1型では、ペグインターフェロン、リバ ビリンと併用する新規抗ウイルス薬(テラプレビル、シメプレビル、バニプレビル) の3剤併用療法を約170例に行ない、ウイルス駆除率は、初回治療(初めてインターフェロン治療を受けた方) と前治療再燃(以前のインターフェロン治療で一過性にウイルスが陰性化した方)では約90%、前治療無効(以前のインターフェロン治療でウイルス が陰性化しなかった方)では約50%でした。特に初回治療と前治療再燃の患者さんでは、インターフェロンが効きやすい体質(IL28B遺伝子TT型)で 24週間の治療を完遂できれば、ウイルス駆除率は100%でした。したがって、この治療は、IL28B遺伝子を測定し効果を予測したうえで行ないます。
  • インターフェロンやリバビリンを使用しない内服薬だけの治療が続々と登場しています。2014年に登場したダクラタスビル・アスナプレビル併用療法は、治療開始前に薬剤耐性ウイルスが存在すると治療効果が悪く、また治療が不成功になると多剤耐性のウイルスが出現することが分かっていましたので、当院では全例で検査を行い、薬剤耐性ウイルスがない患者さんだけを治療対象としましたところ、治療成功率は約95%でした。 このように、患者さんの体質、ウイルスの遺伝子の両面を最先端の方法で評価し、治療効果を予測したうえで最適な治療法を選択しています。
  • ゲノタイプ1型では、さらに新しいレディパスビル・ソフォスブビル併用療法、パリタプレビル・オムビタスビル併用療法が登場し、現在200例超で治療を開始しました。いずれの薬剤も、適切に選択すれば95%以上の患者さんでウイルス排除に成功する薬剤です。薬剤耐性ウイルスの有無、過去の治療歴、他の疾患の合併や、それに対する治療薬の内服状況によって、最適な治療法が異なるため、薬剤師の協力のもと、ひとりひとりの患者さんに最も適した治療を選択しています。
  • ゲノタイプ 2型には、2015年5月にソホスブビル・リバビリン併用療法が登場し、現在200例超で治療を開始しました。
  • 今後も、新しい治療薬の登場が予定されているため、一人一人の患者さんについて、現時点での治療の必要性、現在の治療薬での効果、将来の薬剤の効果の展望などを総合的に判断して、治療法を選択しています。
肝臓がん
  • 肝がんは早期発見すれば局所根治が可能です。そのため、早期発見のための画像診断に力を入れています。超音波検査、造影CT検査を基軸として肝腫瘍を早期発見し、加えて造影超音波検査と造影MRI検査を行うことで肝腫瘍の質的診断や、生物学的悪性度診断をおこない総合的な画像診断を行っています。
  • 早期発見された肝がんの局所治療は低侵襲なラジオ波焼灼療法を第一選択として行っています。当院では、安全かつ確実な治療を行うために独自に工夫したtwo step法を行っています。最新のバイポーラー・ラジオ波装置も導入し、大型肝がんの治療に活用しています。また治療困難な部位に存在する肝がんに対する克服として腹腔鏡下ラジオ波焼灼や術前3D simulation技術、人工腹水・胸水下穿刺などを使用しています。通常の超音波では見えない肝がんに対する対策としては、CT画像と超音波をリンクさせるFusion技術、ラジオ波針先ナビゲーション技術や造影超音波ガイド穿刺を駆使しています。このような最先端の技術を導入することで、初回ラジオ 波焼灼療法での患者の生存率は1 年94%、3年77%、5年71%となっています。合併症は1.2%です。
  • ラジオ波治療が困難な症例でも、最近開発された新規塞栓物質を用いた肝動脈塞栓治療 を駆使した治療を放射線科専門医が行っています。高度進行肝がんには、分子標的治療、定位放射線療法、リザ—バー動注化学療法をふくめ、肝がんに対するすべての標準治療を駆使した、集学的な治療を追及しています。昨年1年間の肝がん治療件数は432例で、うち肝動脈塞栓療法は196例、ラジオ波焼灼術は 193例、進行肝がんに対する分子標的薬導入例は26例(累計200例)、動注化学療法14例、放射線治療3例でした。
B型慢性肝炎
  • B 型肝炎の治療薬には、内服薬の核酸アナログが4種類と、注射薬のペグインターフェロンがあります。B型肝炎の病態は複雑で、治療の必要がない非活動性キャリアから、早急に治療が必要な活動性の肝炎や肝硬変など多彩であり、また一人の患者さんにおいても病状は刻々と変化します。したがって、現在の肝臓病の状態、治療の必要性、病状やライフスタイルにあった治療薬を見極めて、最適な治療法を選択しています。
  • 現在まで、核酸アナログによる内服治療を730例、イ ンターフェロン治療を160例に行っています。核酸アナログによる治療は、一般的には期間を決めず長期間飲み続ける必要があります。当院では、核酸アナログ内服治療を長期間行なった方を対象として、注射薬であるペグインターフェロン治療を効果的に組み合わせるシークエンシャル治療も27例に行ない、すでに ウイルスが消失し内服薬を中止できた患者さんもいます。
  • 2014年に新たに保険適応となったテノホビルという新しい内服薬の治療もおこなっていま す。テノホビルは薬剤耐性ウイルスの出現率が極めて低く、妊婦に対する安全性が高いことから、妊娠を希望する患者さん、妊娠中の患者さんでも治療が可能になりました。また、他の核酸アナログ内服で効果が不十分でもテノホビルを併用することでウイルスの陰性化が高率に達成できるようになりました。さらに、テノホビル治療ではB型肝炎ウイルスの消失を意味するHBs抗原の陰性化が得られやすいこともわかっており、このような薬剤の特性を生かした治療を行ってい ます。
内視鏡治療
  • 食道、胃、大腸の腫瘍に対しては侵襲が少ない内視鏡治療(内視鏡的消化管粘膜下層剥離術)の実績を積み 重ねており、昨年は内視鏡的消化管粘膜下層剥離術は食道・胃92例、大腸16例で、胃がんの内視鏡的消化管粘膜下層剥離術は600例以上になりました。
     

外来担当医表

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お問い合わせ
電話 0422-32-3111(代表)
休診日
土曜、日曜、祝祭日
5月1日(赤十字創立記念日)
12月29日〜1月3日