リハビリテーション科
診療科の紹介
スタッフの構成(2021年4月時点)
医師2名(うち専門医1名)、理学療法士17名、作業療法士9名、言語聴覚士2名
高度急性期に特化した当院の役割を果たすため、入院に特化した急性期リハビリテーションを行っています。
急性期リハビリテーション
- 脳卒中センターでは、発症24時間以降早期の離床を図り、早期からの集中した訓練を提供し、早期の転・ 退院を支援しています。
- 整形外科疾患に対しては、術翌日からのリハビリテーション開始を基本とし、早期退院を目指しています。
- 救命救急センター入院患者への早期離床を行っています。
- 脳神経外科では、脳外傷患者、脳腫瘍をはじめとする開頭術の術前評価、術後の離床と評価を行っています。
- 神経内科では、パーキンソン病などの神経筋疾患の入院患者に対して転倒予防、日常生活機能維持のための運動指導、生活指導を行っています。
- 心臓血管外科、循環器科と共にプロトコールを作成し、手術血管外科術後、心筋梗塞の心臓リハビリテーションを実施しています。ダブルプロダクトを用いた運動負荷試験を実施することで術後ならびに心筋梗塞治療後の運動耐容能の評価を実施しています。
がん患者に対するリハビリテーション
- 血液がん患者さんの化学療法中のリハビリテーション入院中にADL (日常生活動作) の低下を招かないよう、患者さんごとの病状に応じた訓練を実施しています。
- 乳がん患者さんの術後リハビリテーション乳腺科と協働し、手術後の肩関節可動域制限とリンパ浮腫の予防を目的に、退院後も自宅での非監視下訓練を継続しています。
2020年1月から4月に手術を行った51名の患者さんの肩関節可動域のデータです。手術後は一時的に可動域制限 (手が上がりにくい) が生じますが、手術前の状態に回復しています。

地域連携の推進
- 回復期・生活期のリハビリテーションについては近隣の病院や施設で継続できる連携システムを構築しています。
- 『東京都北多摩南部保険医療圏リハビリテーション医療実施期間名簿』とリハビリテーションマップのweb化を完成しています。
- 北多摩南部保健医療圏域のケアマネージャー向け講習会やリハビリテーション関係職種向け研修会を実施しています。
- 東京慈恵医科大学附属第三病院リハビリテーション科と東京北多摩南部保健医療圏における高次脳機能障害に対するリハビリテーションに協力することで医療圏各市への啓蒙・普及活動を行っています。
- 武蔵野運動器リハビリ研究会を通じて、当院整形外科医師と北多摩南部保健医療圏の診療所で働く医師、当院リハ科職員と地域リハビリテーション関連職種と連携することで整形外科疾患の連携を進めています。これにより圏域内診療所との連携の強化、当院の在院日数の減少、通院患者さんの地域への引継ぎを図っています。
- 連携回復期病院から新人の見学研修を受け入れ、当院の急性期リハビリテーションを経験してリスク管理、方法論を共有しています。
- 武蔵野市内で市内在勤のリハビリテーション関連職種百数十名で武蔵野市PT・OT・ST協議会を設立、運営しています。市内のリハビリテーションに対するニーズに応じて地域ケア会議や、武蔵野市ケアリンピックなどに参加、リハ関連職種の教育を行っています。これらの活動を通じて市内のリハビリテーション関連職種の連携を密にしています。
- リハビリテーション関連職種向けにDIG (Disorder Imaging Game) 災害時図上演習を開催しています。令和2年度は狛江市で行いました。
今後の課題/目標
高度急性期病院のリハビリテーション科の役割として急性期リハビリテーションとがんリハビリテーションの推進が挙げられます。 これまで脳卒中の急性期リハビリテーションを中心に行ってきましたが、これからは救命センターならびに集中治療室での早期リハビリテーションが課題です。 がん患者さんへのリハビリテーションは、これまで通り乳がんと血液がんの患者さんへ行ってまいります。また、がん患者さんの仕事と治療の両立支援のために適切なアドバイスを行っていきます。 脳卒中、脳外傷に関しては近隣の回復期リハビリテーション病院の協力により早期転院を実現できています。 脳卒中は令和元年12月に脳卒中・循環器病対策基本法が施行されており、引き続き連携を深め、その治療、連携、予防に努めてまいります。当科の療法士スタッフも女性スタッフが増え、産休・育休を取得するスタッフがおり、男性スタッフも育休を取得しています。 産休・育休を取りながら長く働ける職場を目指します。
地域リハビリテーション支援センター
2003年7月には東京都が推進している『地域リハビリテーション支援事業』の北多摩南部医療圏の指定医療機関として認定を受けました。
医療機関、介護保険関連機関、自治体からのリハビリに関する各種相談を受付けます。相談内容については秘密厳守と致します。即時回答できるものは一日両日中にお返事いたします。
情報不足の場合には、詳細情報を伺うこともあります。
検討を要する場合は1~2週間の猶予を頂きたいと思います。相談の折には診断名とかかりつけ医のお名前の記入を忘れずにお願いします。
ご相談連絡先
FAX | 0422-34-2833 |
rehab01@musashino.jrc.or.jp | |
ご相談受付 | 月~金 |
スタッフ紹介
常勤医師数
2名
スタッフの構成
医師2名 (うち専門医1名) 、理学療法士17名、作業療法士9名、言語聴覚士2名 (2021年4月時点)
部長:秋元 秀昭 (あきもと ひであき)

専門領域
- リハビリテーション治療一般
- 高次脳機能障害のリハビリテーション
資格等
- 日本リハビリテーション医学会専門医・指導医
- 日本リハビリテーション医学会認定臨床医
- 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
- 東京都身体障害者福祉法第15条指定医
- 義肢装具等適合判定医研修会修了
- がんリハビリテーション研修会修了
- 回復期リハビリテーション病棟協会修了
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師:藤木 修子 (ふじき しゅうこ)
専門領域
- 脳神経内科
資格等
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
診療実績
今年度の実績
- 理学療法:61426単位 (前年54334単位)
- 作業療法:31582単位 (前年29777単位)
- 言語聴覚療法:3113単位 (前年1525単位)
リハビリテーション料ごと実施のべ患者数
- 脳血管疾患等リハビリテーション 15421人
- 運動器リハビリテーション 11656人
- 心大血管リハビリテーション 2055人
- 呼吸器リハビリテーション 1850人
- がんリハビリテーション 160人
- 廃用症候群リハビリテーション 572人